※第25回研究大会は終了いたしました。
2015年国連にて、加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」において、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標として示されたのがSDGsです。日本でも総理を本部長にした推進本部の設置がなされ、全省庁がSGDs達成へ貢献することを求められています。自治体でも、既に154(2022年5月現在)の自治体が内閣府からSDGs未来都市の選定を受け、各種の取組を進めており、それとともに意識の高い市民も多くなってきている実感があります。更に企業は、SDGsへの理解と認識がないとビジネスにも支障を来すことが多くなってきています。ESG投資が増してくるにしたがって、金融の流れも根本的に変わってきつつあり、企業の戦略に影響を与えてきていることは否めません。同じ2015年にCOP21にて採択された、パリ協定(温室効果ガス削減)とともにSDGsは世界の流れの両輪となっています。
こういった世界の潮流の大変化の一方で、我々は、ここ二年に亘るコロナ過によって、世界的な大災害ともいえる経験をしてきました。イベント業界としても、このためにかなり苦境に陥っていることは言を待ちませんし、今後のイベントやイベント産業界の在り方についても、再検討をしていかないといけなくなったのではないかと思います。
20世紀は、大量生産・大量消費・大量廃棄が豊かさの指標となっていました。21世紀は、できるだけエネルギーは使わない(使うなら再生可能エネルギー)、無駄は極力排除する、そのうえで、豊かさを感じることのできる新しい価値観、社会システムの構築が期待されるところとなりました。SDGsはパリ協定とともに、その指標となるものです。そして、その指標の元、21世紀においてWell Beingな世界をいかに作っていくことが出来るのかが試される時代となりました。
21世紀、Well Beingを目指していくために、数々の複雑極まりない課題の解決を図らなければなりません。それには、これまでのような単線思考ではなく、多種多様、異種異能の人たち、企業の有機的なつながりの再構築が必要であります。それらをうまくつなぎ合わせてストーリー化することが非常に重要かつ必須のものとなります。
これは、本来、イベントに求められてきたことではないでしょうか?
イベントは、時代の変化を感じ取り、時代をリードしつつ、変化を先取りしていく事を、その使命として担ってきました。新しい関係性のデザインを提言し、構築し、実現化していくクリエイティビティにあふれた活動が、歴史上例のないくらいに求められる時代となり、イベントは、質の変化とともに、先進的に、その社会的使命を果たさなければならない時代になったと言えるのではないかと思います。
大会を行う横浜は、私が市職員として9年間過ごしたところです。内閣府からSDGs未来都市として、いの一番に選定された都市でもあります。都市デザインの世界でも日本の最先端であり、日本のクリエイティブシティの先端でもある都市です。2027年には、1990年の大阪花博以来となるA1国際園芸博(BIE認定博)の開催も予定されています。
大会では、全国からお集りの皆様に横浜の粋をご堪能いただくとともに、イベントの社会的使命に思いを馳せ、21世紀の豊かさを、Well Beingな世界をデザインする、創造的かつ持続可能なイベント人・イベント産業の未来像を、皆様とともに描いていきたいと考えております。
第25回イベント学会研究大会 実行委員長
信時正人
名称 | 第25回イベント学会研究大会 |
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テーマ | 20世紀の豊かさから21世紀の豊かさへ。 Well Beingな社会をデザインする、創造的かつ持続可能なイベント産業を目指して |
実行委員長 | 信時正人(イベント学会理事/ヨコハマSDGsデザインセンター長) |
開催日 | 2022年11月12日(土)・13日(日) |
会場 | ビジネスエアポート横浜 カンファレンスホール (神奈川県横浜市西区高島1-2-5 横濱ゲートタワー3F) およびオンライン(イベント学会ZOOMアカウント) |
参加費 | 会員:5,000円(共催/後援団体会員含む) 非会員:7,000円 学生・大学院生:3,000円 ※会場参加、オンライン参加とも同一の参加費とします。 ※感染状況により会場参加人数に制限を設ける可能性があります。 この場合は別会場にて、オンライン中継を行うことを検討いたします。 ※交流会およびエクスカーションの参加費は別途となります。 |
主催 | イベント学会 |
共催 | 一般社団法人日本イベント産業振興協会 一般社団法人日本イベント協会 日本イベント業務管理士協会 |
後援 | 横浜市温暖化対策統括本部 2027年国際演芸博覧会協会(予定) |
12:30- | 開場・受付開始 |
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13:00-13:04 | 開会宣言(信時正人実行委員長) |
13:04-13:07 | イベント学会会長挨拶(中村利雄イベント学会会長) |
13:07-13:10 | 開催都市挨拶(横浜市・後援名義提供部局想定) |
13:10-13:40 | 基調講演① 「持続可能な都市・持続可能な社会」 講師:西村幸夫(國學院大学観光まちづくり学部 観光まちづくり学科) |
13:40-14:10 | 基調講演② 「Be SLOW 誰もが自分らしくいられる世界を目指して」 講師:栗栖良依(アートプロデューサー/認定NPO法人スローレーベル理事長) |
14:10-14:40 | 特別対談 「Well-beingな社会をデザインする、新たな時代のEventology」 登壇:中村利雄×西村幸夫×栗栖良依 進行:内田裕子(経済ジャーナリスト) |
14:50-15:50 | セッション1 「地球市民×Eventology (一財)地球産業文化研究所(GISPRI)との協働によるTEAM EXPO共創チャレンジ」 座長: 福井昌平(イベント学会理事・副会長/CI戦略プランナー) 登壇: 小野寺浩(世界自然遺産担当/(公財)屋久島環境文化財団理事長) 古澤礼太(水と流域・地球市民対話担当/中部大学国際ESD・SDGsセンター准教授) 宮本倫明(関西・歴史文化首都フォーラム担当/株式会社Landa 代表取締役) |
16:00-16:45 | セッション2 「SDGs×Eventology SDGsの世界でのイベントのあり方、イベントの持続可能な発展に向けて 座長: 信時正人(イベント学会理事/ヨコハマSDGsセンター長) 登壇: 川久保俊(法政大学デザイン工学部) 越川延明(日本イベント産業振興協会サスティナビリティ委員会委員長/(株)セレスポ) 谷口郁美(公益財団法人横浜市スポーツ協会) |
16:45-17:30 | セッション3 「クリエイティビティ×Eventology すべてのひとりひとりの「幸せの風景」をつくる、新たな価値をみんなで共有する、創造的な「国際園芸博」の実現に向けて」 座長: 守屋慎一郎(イベント学会理事・副事務局長/合同会社企画室代表) 登壇: 小林一美(2027年国際園芸博覧会協会事務次長) 島田智里(ニューヨーク市公園局 都市計画&GISスペシャリスト) 髙橋匡太(アーティスト) |
17:30-17:40 | 実行委員長挨拶(終了後、象の鼻テラスに移動) |
18:30-19:30 | 交流会@象の鼻テラス(横浜のまちづくり関係者による特別レクチャー付) 参加費:3,000円/フリードリンク+軽食 |
※口頭発表のスケジュールを一部修正いたしました。
発表抄録は当日に配布いたします。
10:00-10:10 | 口頭発表オリエンテーション |
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10:20-12:20 | 会員による口頭発表(20分×6枠×3会場) |
12:20-12:30 | 実行委員長研究大会総括 |
13:30-16:30 | エクスカーション「2027年園芸博覧会会場見学ツアー」 2027年国際園芸博覧会協会解説付きバスツアー (参加費:3,000円/先着40名まで) |
第25回イベント学会研究大会に参加する方は、下記のボタンより、参加申し込みフォームにアクセスし、必要事項記入の上、送信してください。
受信後、事務局より参加費の支払い方法等を記載した確認メールを配信いたします。
対象者 | イベント学会会員(個人会員、準会員、賛助会員)、一般、学生 ※新型コロナ感染症対策の観点から入場人数の制限を行うことがあります。申込多数の場合は先着にて会場参加者を決定させていただきます。会場キャパシティを越えるお申し込みをいただいた場合は別会場またはオンラインにて大会に参加いただくものとします。 |
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参加費 | 会員:5,000円(共催/後援団体会員含む) 非会員:7,000円 学生・大学院生:3,000円※会場参加、オンライン参加とも同一の参加費とします。 ※交流会およびエクスカーションの参加費は別途となります。 |
参加登録締め切り | ※参加登録締め切りを大会前日まで延長いたします。 ※エクスカーションは定員に達したため締め切りとさせていただきます。 |
参加費のお支払い | 参加費は確認メールの案内に従い、2022年 入金確認後、オンライン会場のURLとパスワードを配信いたします。 |
研究大会2日目に行う「研究発表」について、以下のとおり募集いたします。
対象者 | イベント学会会員(個人会員、準会員、賛助会員) 研究大会共催団体会員 イベント業務管理士 |
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発表内容 | イベントに関する研究(実践・理論・事例)で、未発表のものに限ります。 |
発表費用 | 研究大会参加費に含む (共同研究者についても参加登録および参加費用が必要です) |
発表者には発表内容の抄録を作成いただきます。
作成要領はイベント学会WEBサイト内、研究大会ページに掲載します。
抄録は10月28日(金)11月11日(金)までに指定の様式にてご提出ください。
原則、会場での発表とさせていただきます。
やむをえずオンライン発表となる方は、別途、お知らせください。
口頭発表時間は1題あたり、発表15分・質疑応答5分の合計20分です。
口頭発表会場には、座長用PC、HDMIケーブルにて接続可能なプロジェクタ・スクリーンまたはモニターが付設されています。
HDMIケーブルにて接続可能なPCは発表者がご準備ください。
座長用PCでの発表を希望される場合は、11月10日(木)までにフォームに指定するアドレスにデータを送付ください。
下記のボタンより、研究発表申し込みフォームにアクセスし、必要事項記入のうえ、10月14日(金)までにお申し込みください。(申し込みは締め切りました)
あわせて研究大会への参加登録、参加費の支払いをお願いいたします。